【目次】
「今すぐ現金を用意しなくてはいけない」、「LINE Payにチャージしすぎてしまった」という時は、LINE Payの残高を現金化するのがおすすめです。
当記事では、LINE Payの基礎知識や現金化の方法、注意点、LINE Payが現金化できないときの対処法を解説しています。LINE Payを現金化する方法を知っておけば、緊急で現金が必要になったときに焦らずに済むので、ぜひ覚えておきましょう。
LINE Payとは
LINE Payとは、LINE Pay株式会社が提供する電子決済サービスのことで、2021年にPayPayと連携したことで、従来よりも多くの提携店舗で電子決済が行えるようになりました。LINE Payは、プリペイド式と呼ばれる電子決済で、サービスを利用するためには、事前にコンビニや銀行口座、クレジットカードを通じて、LINE Payにチャージを行う必要があります。
この章では、LINE Payの使用方法やチャージ方法を紹介していくので、LINE Payを使用したことがない人や、よLINE Payを使いこなしたいと考えている人は、チェックしておいてください。
LINE Payでできること
電子決済サービスと聞くと、真っ先にキャッシュレス決済を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
LINE Payでもキャッシュレス決済はもちろん行えますが、それ以外にも便利なサービスが多く提供されているので、覚えておくとより便利に利用できるでしょう。そこで、ここからは、LINE Payの代表的な4つの活用方法を紹介していきます。
キャッシュレス決済
LINE Payは、キャッシュレス決済として、バーコード決済やQRコード決済、タッチ決済(非接触型決済)が利用できます。事前にアプリを立ち上げておけば、小銭を出す必要がなく、スムーズにお会計が行えるので、お店が混んでいたり、急いでいたりするときもスマートに支払いを済ませられることが魅力です。
それぞれの決算方法の違いについては、下記表にまとめているので参考にしてみてください。
キャッシュレス決済の方法 | 特徴 |
バーコード決済 | お店に設置されている専用端末でアプリに表示されたバーコードを読み込んで決済を行う |
QRコード決済 | お店に設置されているQRコードをアプリで読み込み、自分で金額を入力して決済を行う |
タッチ決済(非接触型決済) | お店に設置されている専用の端末にスマートフォンを近づけ、決済を行う |
送金
LINEを利用している人同士であれば、24時間好きなときに送金が行えます。銀行口座の番号を知らない場合や、相手がLINE Payを利用していない場合でも、手数料0円で送金が可能です。
ただし、銀行口座に振り込みを行う場合は、手数料として176円がかかります。
割り勘
2022年7月まで提供されていた「割り勘機能」のサービスは、送金と統合になりました。
複数人での食事会や飲み会の時に、LINE Payの送金機能を利用するとキャッシュレスで会費の集金が可能です。幹事は集金の手間が大幅に削減され、参加者は細かいお金を用意する必要がありません。
請求書払い
請求書払いとは、公共料金や税金などの払込用紙を用いた決済を行うサービスのことです。アプリから、払込用紙に記載されたバーコードを読み込むだけで決済できます。
2023年1月時点では、民間・自治体合わせて4,000以上の団体の請求書払いに対応しているので、毎月コンビニや銀行、郵便局に行って支払いを行っている人は、ぜひ一度、利用しているサービスがLINE Payの請求書払いに対応しているか確認してみてください。
LINE Payのチャージ方法
LINE Payは、プリペイド式電子決済サービスのため、事前にLINE Payにチャージを行い、必要な残高を確保しておく必要があります。チャージ方法は6つあり、登録している銀行口座からオートチャージする方法が主流です。
LINE Payをより便利に利用したいという人は、Visa LINE Payクレジットカード(P+)・Visa LINE Payクレジットカードのいずれかを、LINE Payアカウントと紐付けるのがおすすめです。
チャージの種類 | 方法 |
銀行口座と紐付け | LINE Payアカウントに銀行口座を事前に登録しておく LINE Payのメインメニューから、チャージを選択 銀行口座を選択したら、希望金額を入力して実行 |
銀行口座からのオートチャージ | スマホでかんたん本人確認を終わらせておく LINE Payのメインメニューから、チャージ(オートチャージ)を選択 オートチャージを「ON」にする オートチャージの条件と金額を設定する |
セブン銀行ATM・ローソン銀行 | LINE Payのメインメニューから、チャージ(セブン銀行ATMもしくはローソン銀行)を選択 ATM表示されたQRコードをコードリーダーで読み取る ATMとスマートフォンに表示される案内に通りに操作する |
ファミリーマートのマルチコピー機 | LINE Payのメインメニューから、チャージ(ファミリーマート)を選択 希望金額を入力してチャージをタップ ャージに必要な情報が表示される。 レジにでチャージ額を支払う |
Visa LINE Payクレジットカード(P+) Visa LINE Payクレジットカード | クレジットカードをLINE Payアカウントに登録することで、チャージ不要の後払い決済サービスが利用できる(クレジットカードでチャージ金額を立て替えられる) |
LINE Payのチャージにクレジットカードがおすすめな理由
LINE Payが定めるクレジットカード(Visa LINE Payクレジットカード(P+)・Visa LINE Payクレジットカード)を活用すると、チャージ&ペイや決済時にLINEポイントを貯めることができます。
クレジットカードの種類によって、ポイントの還元率が異なるので、使用状況に応じて適切な種類を選ぶことが大切です。それぞれの違いは、下記表にまとめているので参考にしてください。
カードの種類 | Visa LINE Payクレジットカード(P+) | Visa LINE Payクレジットカード |
年会費 | 無料 | 無料 |
ポイント還元率 | チャージ&ペイ:5%(月500ポイントまで) ショッピング:0.5% | ショッピング:1% |
カードレス発行 | 可能 | 可能 |
LINE Payの現金化とは?
LINE Payは、出金機能を利用した残高の現金化が行えます。ただし、LINE Payの現金化には手数料がかかるほか、5年間使用実績のないアカウントの残高は消滅してしまうので、その前にLINE Pay残高を換金しなくてはいけません。
ここからは、LINE Pay残高を現金化する方法を詳しく解説していきます。
現金化の種類と方法
LINE Pay公式が用意しているLINE Pay残高の現金化の方法は、2つあります。LINE Payアカウントに登録している銀行口座に送金する方法と、セブンATMを使用する方法です。
それぞれの手順を解説するので、自分の使い勝手が良い方を利用してみてください。
指定口座
LINE Payの登録者本人名義の銀行口座をアカウントに登録している場合、LINA Pay残高の出金が可能です。システムメンテナンスが行われている場合は、LINE Pay残高を出金できないので、事前に銀行やLINE Payのメンテナンス日時を確認しておきましょう。
銀行口座へLINE Pay残高を出金する方法は、以下の通りです。
LINE Payのメインメニューから出金(出金口座)を選択、もしくは出金(新規口座の登録)を選択
出金希望額を入力
LINE Payパスワードを入力
セブン銀行ATM
LINE Moneyを利用している場合は、セブン銀行のATMからLINE Pay残高の引き出しが可能です。出金可能金額は1,000円~となっていて、手数料が1件あたり220円かかります。
LINE Payライトを利用している場合は出金できないので、注意してください。
LINE Payのメインメニューから出金(セブン銀行ATM)を選択
セブン銀行ATMで、スマートフォンでの取引または、引き出し⋅預入れ⋅クレジット取引など(スマートフォン)を選択
ATMに表示されたQRコードを読み取り、LINE Payのパスワードを入力
スマートフォン画面に表示された企業番号とワンタイムパスワードをATMに入力
出金希望額を入力
LINE Payを現金化する際の注意点
LINE Payを現金化する際は、3つの注意点があります。注意点を知らずにLINE Pay残高を現金化すると、後悔してしまう可能性があるので注意が必要です。
ここからは、LINE Payを現金化する際の注意点を解説します。
事前に本人確認が必要
LINE Pay残高を現金化するためには、事前に本人確認を行い、アカウントタイプを変更する必要があります。本人確認の方法は、スマホでかんたん本人確認と、銀行口座と紐づけする方法の2通りです。
それぞれの手順は、以下を参考にしてください。
本人確認の方法 | 手順 |
スマホでかんたん本人確認 | 運転免許証・マイナンバーカード・パスポートなどの本人確認書類を用意する LINE Payの設定から本人確認(スマホでかんたん本人確認)を選択 画面に従って進む 本人確認書類を撮影 必要事項を入力し、申請を行う |
銀行口座登録 | LINE Payの銀行口座を選択 連携したい銀行を選択して、必要事項を入力 銀行サイトに飛び、指示に従って進める |
手数料がかかる
LINE Payの残高を現金化する際は、必ず手数料がかかります。銀行口座への出金、セブン銀行ATMを利用した出金ともに、220円です。
金額によって手数料が変更されることはないので、できるだけ1回で出金が済むよう金額を設定しましょう。
即日現金化は指定時間内でしか行えない
LINE Payの残高が即日現金化できるのは、平日9:00~15:00の間です。年末年始や祝日、土日は現金化できないので注意してください。
ただし、24時間営業しているセブン銀行のATMに関しては、24時間365日出金可能です。
LINE Payが出金できない時の対処方法
LINE Pay残高を出金したいのに、なぜか出金できないというトラブルに悩む人もいるようです。
ここからは、なぜLINE Pay残高が出金できないのか、どうしたら出金できるのか、その対処方法を紹介します。LINE Payで現金化したいと考えている人は、覚えておくと、万が一トラブルが起きてもスムーズに対処できるでしょう。
LINE Payの設定を確認する
LINE Pay残高の出金が行えるのは、LINE Moneyを利用している人のみです。アカウントタイプがLINE Cashのままでは、残高を出金できないので、本人確認を行い、アカウントタイプを変更する必要があります。
自分のアカウントタイプをチェックしたい時は、LINE Payの設定から、アカウントタイプの項目をチェックしてみてください。
金額を確認する
LINE Pay残高が不足していると、出金が行えません。出金を行う際は、出金希望額と手数料の220円を足した金額がチャージされているか確認しましょう。
また、出金希望金額が最低出金額に満たない場合も出金できないので、注意してください。
暗証番号を設定する
LINE Payカードを使用して出金する場合、LINE Payカードの暗証番号を登録しておかなければ残高の出金ができません。
LINE Payカードの暗証番号を設定する際は、LINE Payの設定からLINE Payカードを選択し、暗証番号を登録してください。その際、お客様番号を入力しなくてはいけないので、事前に必要書類を用意しておきましょう。
LINE Payカードを利用して出金する場合、あらかじめLINE Payカードの暗証番号を設定しておく必要がある。暗証番号を設定していない状態で出金しようとすると、「LINEウォレットアカウント」からエラーのメッセージが届く。暗証番号の設定は、LINE Payの「設定」から「LINE Payカード」を選択し、「カード暗証番号」から行う。15桁のお客様番号の下3桁の入力が必要なため、LINE Payカードを手元に用意してから手続きするとスムーズだ。
出金限度額を超えていないか確認する
LINE Payの残高出金には、1日1回しか使用できず、さらに限度額が設けられています。例えば、銀行口座の場合は1回につき10万円、セブン銀行ATMの場合は1回につき1万円が上限です。
出金上限は、かんたん本人確認を行うことで、銀行口座の場合は1回につき100万円、セブン銀行ATMの場合は1回につき10万円まで上限を引き上げることができます。
トラブルが発生していないか確認する
金融機関やLINE Payでシステムトラブル等が起こっていると、LINE Pay残高の出金が行えません。現在でも、ゆうちょ銀行やネット銀行、地方銀行の一部が、何らかのトラブルにより取引が一時停止になっています。
LINE Pay残高の出金を行う際は、LINE Payと指定銀行でトラブルが起きていないか、事前にチェックしておくといいでしょう。
LINEポイントも現金化できる?
2019年12月までは、LINEポイントも現金化の対象となっていましたが、現在ではLINEポイントをLINE Pay経由で現金化することは不可能となっています。ただし、LINE証券口座にポイントを移行することで、ポイントの現金化が可能です。
しかし、LINE証券は既に証券事業からの撤退が表明されていて、2024年中には事業終了予定なので、上記の現金化方法も利用できなくなります。
LINE Payの出金限度額をLINE payカードが必須
当記事では、LINE Payの残高を現金化する方法と注意点、現金化できない時の対処方法を解説しました。
LINE Payには限度額が設けられていて、上限金額をアップするには、LINE Payが指定する条件をクリアしなくてはいけません。上限金額のアップやLINE Payを便利に利用したいと考えている人は、上限アップの条件でもある、LINE Payカードを利用するのがおすすめです。