【目次】
不要になったフィギュアの売却において、業者や購入者に発送する場合は、フィギュアが破損したり汚れたりしないよう丁寧に梱包する必要がありますが、どのように梱包すれば良いでしょうか。
この記事では、フィギュアを傷めずに梱包する方法について解説します。
結論として、フィギュアを梱包する際は衝撃を吸収できる資材を活用して、配送中の揺れなどから本体や箱を守る工夫をするのが大切です。
また、売りに出さなくても、引越しなどでフィギュアを家から運び出さなければならない場合にも使える梱包方法ですので、ぜひこの記事を参考に、大切なフィギュアを衝撃から守りましょう。
フィギュアを売る方法
フィギュアの収集が趣味の人で、量が増えたり引越しの際に持っていけなかったりした場合、集めたフィギュアを売りに出そうと考える方もいるでしょう。
フィギュアを売る方法として、主に以下4つがあります。
店頭買取
出張買取
宅配買取
ネットオークションやフリマアプリ
買取専門店でフィギュアを売るのが主流でしたが、近年ではわざわざ店舗へ出向かなくても宅配買取や出張買取を利用して自宅にいながら商品を売ったり、メルカリなどフリマアプリを利用して商品を販売したりする方法もあるのです。
それぞれの特徴や違いをまとめました。
店頭買取 | ・店頭で査定、その場ですぐ買い取ってもらえる ・店まで自分で持ち運ばなければならない ・店が近くにないと行きづらい ・査定で待たされる |
出張買取 | ・自宅まで査定をしに来てもらえ、買取してもらえる ・持ち運ぶ手間がない ・出張料が無料な場合が多い ・売りたい品が大量にある場合に向いている ・数が少ないと断られる場合がある |
宅配買取 | ・売りたいものを郵送して買い取ってもらえる ・送料が無料なケースが多い ・対面する必要がない |
ネットオークション・フリマアプリ | ・インターネット上で商品の売買が行える ・気軽に出品できる ・買取専門店よりも高く売れるケースが多い ・買取専門店で売れなかったものでも売れる |
フィギュアを高く売るには?査定ポイントを紹介
フィギュアを買取に出す場合、できるだけ高く買い取ってもらいたいですよね。
そこで、フィギュアの主な査定ポイントをご紹介します。
保管の仕方によって査定額が大きく変わる可能性が高いため、今は売る予定はなくても、あらかじめチェックしておき、良い状態を保つようにしましょう。
本体にホコリや汚れがついていないか
フィギュアは新品の状態に近いほど、高額査定が期待できます。
そのため、開封済みのフィギュアであれば、ホコリが汚れがついていないか確認し、軽微なものであれば掃除してから売るのがおすすめです。
また、今は売る予定がないフィギュアであっても、綺麗な保管状態を維持するために、以下のポイントに注意しましょう。
変色防止のため紫外線に当てないようにする
ホコリが付着しないようできるだけケースに飾る
高温多湿な場所で保管しない
箱があるか・破れていないか
フィギュア本題だけでなく、箱の有無や状態も査定額を左右する重要なポイントです。
コレクターの多くはフィギュアの箱も所持するため、箱がなければ大きく減額される可能性が高いだけでなく、たとえ箱があったとしても、破けていたり潰れたりしていれば買取価格が低くなります。
そのため、買取に出すのを考えると未開封で保管しておくのが1番ですが、開封後であっても箱は大切に保管しましょう。
匂いがついていないか
たとえフィギュアやフィギュアの箱が汚れていなくても、これらに匂いがつかないように配慮しましょう。
過度に匂いがついたフィギュアは、たとえ状態が良くても査定額に影響します。
特に匂いがつきやすいのは以下のものです。
タバコ臭
ペット臭
香水の匂い
特にタバコ臭は見た目に悪影響を及ぼすため、普段の保管状況を見直しましょう。
付属品が揃っているか
箱はもちろん、取り扱い説明書や保証書、冊子など、フィギュアに付属していたものが全て揃っていれば、買取額がアップします。
特に、交換可能なパーツや限定特典のアイテムやグッズなどの付属品がある場合、それらをしっかり保管しておくようにしましょう。
ブリスター(フィギュアを保護する透明なプラスチック)など、箱の中の梱包もできるだけ購入時に近い状態で保管しておけば、高額査定となりやすいです。
フィギュアを発送する際の注意点
フィギュアを買取業者へ送る場合やフリマアプリで発送する場合は、以下の点に注意しなければなりません。
衝撃から守れるようにする
箱の破壊を防げるようにする
保管していたときの状態が良かったとしても、配送中にフィギュアが壊れてしまっては、減額されてしまったり、購入者とのトラブルが発生したりする恐れがあります。
そのため、配送する際はフィギュアが破損しないよう、衝撃からフィギュアを守れる資材を活用して丁寧に梱包する必要があるのです。
フィギュアの梱包に使える資材
前述した通り、フィギュアを配送するときは、衝撃からフィギュアを守るための梱包作業が大切ですが、フィギュアを梱包する際に必要なアイテムは以下の通りです。
段ボール
気泡緩衝材(エアークッション、プチプチ)
ビニール袋
新聞紙
これらの資材は配送業者から購入できるほか、インターネットやホームセンター、100円ショップでも購入できるものもあります。
それぞれの特徴や役割について見ていきましょう。
段ボール
フィギュアを入れるのに使う段ボールは、商品を入れたときに最も外側にある部分であり、商品を守るために重要な資材です。
スーパーや家電量販店で無料で手に入るケースが多いですが、生鮮食品が入っていた段ボールは、フィギュアに匂いがつく恐れがあるため、注意する必要があります。
箱の大きさや形状は様々なバリエーションがあるため、綺麗で頑丈な段ボールを選びましょう。
気泡緩衝材(エアークッション、プチプチ)
ポリエチレンシートで作られた安価で軽い緩衝材で、フィギュアを外部からの衝撃から守るのに重宝するのが「気泡緩衝材」と呼ばれるものです。
他にも「プチプチ」や「エアークッション」、「エアーパッキン」などメーカーや商品によって様々な呼び方があります。
フィギュア本体を気泡緩衝材で包むほか、箱ごと巻きつけて使うなど万能に使えるアイテムです。
ビニール袋・OPP袋
ビニール袋やOPP袋は、気泡緩衝材と同様、フィギュアを衝撃から守る役割があるほか、フィギュアが水に濡れるのを防ぐ役割も担っています。
気泡緩衝材で巻きつけた商品を強化するためにビニール袋の中に入れたり、先に商品をビニール袋やOPP袋に入れてから気泡緩衝材を巻きつけたりしても大丈夫です。
スーパーやホームセンター、100円ショップなど様々なお店で簡単に手に入ります。
新聞紙
新聞紙はフィギュアを衝撃から守るために有効で、主に段ボールとフィギュアの隙間を埋めるために使用します。
新聞紙で直接フィギュアや箱を包んでしまうと、新聞紙や文字の色が移ってしまうため、必ず商品本体をビニール袋や気泡緩衝材で包んでから利用しましょう。
フィギュアの梱包方法を状態別に解説
梱包方法は以下のようにフィギュアの状態によって異なります。
未開封のフィギュア
外箱があるフィギュア
外箱がないフィギュア
状態別にフィギュアの梱包方法について詳しく紹介していきますので、チェックしておきましょう。
未開封のフィギュアの梱包方法
未開封のフィギュアの梱包は比較的容易に行えます。
主な梱包方法は以下の2つです。
フィギュアの箱ごとに緩衝材を巻く
段ボールに箱を入れ緩衝材を敷き詰める
最も簡単なやり方としては、段ボールに未開封のフィギュアを入れていき、その隙間にエアクッションや丸めた新聞紙などを敷き詰めていきます。
ただし、この方法ではフィギュアの箱に傷がついてしまう恐れがあるため、傷が気になる方は、フィギュアの入った箱1つ一つに緩衝材を巻く方法がおすすめです。
外箱がある場合のフィギュアの梱包方法
開封済みで飾ってあるフィギュアで外箱がある場合、まず元の箱にフィギュアを戻しましょう。
ブリスターがある場合、箱に入れる前にブリスターにフィギュアをはめてから収納すると、フィギュアが動かずしっかりと固定されます。
箱に入れたら未開封フィギュアと同様、緩衝材を使用して梱包してください。
外箱がない場合のフィギュアの梱包方法
外箱がない本体のみのフィギュアを梱包する場合、運ぶ際にフィギュアが破損するリスクが高いため、特に注意が必要です。
フィギュア1つひとつを緩衝材で包んで収納していきますが、以下の注意点をチェックしながら行いましょう。
パーツや台座はできる限り外しておく
細かいパーツを袋に入れておく
防水対策をする
段ボールの下に緩衝材を敷く
フィギュアの詰め込みすぎに注意する
梱包する際に緩衝性のあるもので隙間を埋める
箱にワレモノ記載をする
詳しく説明していきます。
①パーツや台座はできる限り外しておく
パーツや台座がついたまま梱包してしまうと、接合部分が破損する恐れがあります。
そのため、外せるパーツや台座はできる限り全て外しておき、それぞれ緩衝材で梱包するのが望ましいです。
ただし、接着されているパーツを無理に外そうとすると破損することもあるため、分解できないものに関しては無理に外そうとせず、そのまま緩衝材で包みましょう。
②細かいパーツを袋に入れておく
複雑なパーツはをそのまま運ぶと、破損のリスクだけでなく、紛失のリスクもあります。
そのため、細かいパーツはパーツのサイズに合った透明な袋に入れ、飛び出さないようテープなどで固定しましょう。
ジップ式の袋に入れるのもおすすめです。
③防水対策をする
フィギュアの外箱の多くは紙でできており、水に弱く、雨などで箱が破けたりフィギュアが濡れてしまったりする恐れがあるのです。
フィギュアの材質によっては変形や色落ちのリスクもあります。
そのため、水漏れや汚れからフィギュアを守るためにも、梱包したものをビニール袋に入れる、水を弾く素材でダンボール全体を覆うなどの対策をとりましょう。
段ボールの下に新聞紙など水分を吸収する緩衝材を敷くのも有効です。
④段ボールの下に緩衝材を敷く
まず、フィギュアが入る大きさの段ボールを用意します。
段ボールにフィギュア本体や箱を入れる前に、新聞紙などの緩衝材を敷き詰め、その上に配置していきます。
緩衝材で全体を覆うことで、フィギュアがしっかり固定され、保護されるでしょう。
このとき、段ボールのサイズが梱包するもののサイズとぴったり過ぎてしまうと、何らかの衝撃で段ボールとともにフィギュアも同時に破損する恐れがあるため、少し余裕のあるサイズの段ボールを選び、緩衝材を多めに使うのがおすすめです。
⑤フィギュアの詰め込みすぎに注意する
フィギュアを1つの段ボールに入れ過ぎてしまうと、フィギュア同士がぶつかって破損するリスクがあります。
そのため、同じ箱にフィギュアを詰め込みすぎないように注意しましょう。
段ボールの中に仕切りをつくり、その中に梱包したフィギュアを1箱(1体)ずつ収納するのも有効です。
⑥梱包する際に緩衝性のあるもので隙間を埋める
梱包したフィギュアを入れた段ボールに隙間があると、運ぶ際にフィギュアが動いてしまい、破損の恐れがあります。
そのため、気泡緩衝材や新聞紙などの緩衝材を段ボールに隙間なく敷き詰め、衝撃を吸収できるようにしましょう。
ボールに隙間が生じないように段ボールごと上下左右に揺らしてみて、中のフィギュアや箱が動くようであれば、緩衝材が不十分だといえます。
この場合、運ぶ際にフィギュアの破損が起こりやすくなるため、揺らしたときに音がしなくなるまで緩衝材を詰めましょう。
⑦箱にワレモノ記載をする
フィギュアを配送する場合、配送ドライバーに段ボールの中身が壊れやすいものであるのを伝えるために、「ワレモノ」の記載をするのがおすすめです。
送り状伝票の品物欄に「ワレモノ」と記載するほか、配送業者にワレモノであるのを伝えると、ワレモノシールを貼ってくれます。
ワレモノだと分かれば、配送業者も慎重に取り扱ってくれるでしょう。
フィギュアを丁寧に梱包して高く売ろう
マニア向けのフィギュアも多く出回っており、ものによっては高額査定が期待できますが、本体や外箱の状態が悪ければ評価が下がってしまいます。
そのため、傷がついたり汚れたりしないよう丁寧に保管することはもちろん大切ですが、発送する際も注意が必要です。
緩衝材などのアイテムをうまく活用しながら適切に梱包すれば、フィギュアを傷つけずに送ることが可能です。
箱があるか、ないかによっても梱包方法が異なりますので、ぜひこの記事を参考に、破損に注意しながら梱包しましょう。