【目次】
暮らしていると知らず知らずのうちに物は増えるものです。
しかし、家にある収納スペースには限りがあります。
ただでさえ、物が増えすぎると置き場所がなくなって困るのに、旦那さんの物が多くて困っているというケースも少なくありません。
この記事では、旦那さんの物が多くて困っているという方に向けて、なぜ物が多くなってしまうのか、どんな解決法があるのかについて解説しています。
旦那さんの物が多くて困っているという方はぜひ参考にしてみてください。
夫のものが多くてストレス
「旦那の物が多い」とストレスを感じる妻は多いです。
物を捨てられない夫のことを、なぜ妻はイライラするのでしょうか。
なぜなら、夫婦間で「とっておきたい物」と「いらない物」が異なるからです。
夫婦といっても、物に対する価値観は大きく違います。
つまり、夫にとっては「大切なもの」でも、妻にとっては家のスペースを占領するほどの価値はないものだと感じるということです。
「片付けられない夫」と「物が捨てられない夫」は違う
片付けられない夫と物が捨てられない夫は混同されがちです。
しかし、片付けられない夫と物が捨てられない夫、この両者には大きな違いがあります。
<片付けられない夫と物を捨てられない夫の違い>
片付けれない夫
└片付けられないことを責められている夫は罪悪感を抱えている
物を捨てれない夫
└物を大切にしているだけなのでそれが悪いこととは思っていない
片付けられないと妻に責められて劣等感や罪悪感を感じている夫に対して、捨てられない夫は自己肯定感が高く、物を大切にしている自分は良いことをしていると感じているのです。
自己肯定感が高いのはポジティブで良い反面、捨てられない夫に断捨離させる方がずっと難しく厄介です。
どうして夫は物を捨てられないのか?
どうして夫は物を捨てられないのでしょうか。
その理由の1つとして「収集癖」が挙げられます。
収集癖というのは、実は女性よりも男性に多いと言われています。
物が捨てられない夫の場合、小さい頃から物を集めては捨てられなかったのではないでしょうか。
そうであれば、夫の物を捨てられない行為はこの収集癖が影響しているのかもしれません。
妻の意に反して物を増やしてしまう夫たち
男性のほうが身軽に見えて、実は男性の方が荷物が多い傾向にあるようです。
男性の荷物が多くなる理由には次のような「気持ち」が挙げられます。
せっかくだからもらった物はとっておこうという気持ち
思い出のある物が捨てられない
まだ使えるものを捨てるのがもったいない
合理的な理由よりは、感情的な理由から物を保管しておくことが多いようです。
保管しておいた物を実際に使うという場面はほんの一部なので、妻側からしたら無駄にスペースを使っているように感じても仕方ありません。
話し合いをするときのポイント
同じ屋根の下で暮らすのですから、お互いに気持ちよく過ごしたいものです。
限られたスペースを共有して暮らすのですから、増えた物をどのように整理や処分をしていくかは話し合いが必要です。
ここでは、話し合いをするときに大切な以下のポイントについて解説します。
感情的にならないこと
自分の気持ちを正直に話す
夫の考えや主張に耳を傾ける
小言を言わない
感情的にならないこと
話し合いをするときは、感情的にならないことが大切です。
片方が感情的になると、相手も感情的になるため思わぬ方向に話が進みかねません。
たとえ、夫が穏やかな性格だったとしても、言い方は大切です。
「口は災いのもと」です、自分のためにならないので、わだかまりを残さないためにも落ち着いて話しましょう。
自分の気持ちを正直に話す
話し合いでは、相手に対する要望や要求ではなく、素直な気持ちを伝えましょう。
思いをぶつけるのではなく、自分の思っていることや感じていることを伝えるのです。
その際も言葉選びに気を付けて正直に話すことが大切です。
夫の考えや主張に耳を傾ける
話し合いなので、一方的な主張をするのでは交渉が成り立ちません。
夫の考えや主張にも耳を傾け、しっかり聞きましょう。
言い分を聞いてもらえないと相手の不満はそれだけでもつのります。
お互いの妥協点を見つけるためにも相手の立場を理解する姿勢は大切です。
小言は言わない
相手に小言をいってしまうと、話し合いではなくなります。
怒ったり、わめいたり、強制しようとするのは、かえって逆効果です。
夫の物を捨てたい時に使える効果的な方法
夫の物を捨てたいけれど、勝手に捨てることはできないから、夫が捨てるように促したいと考えている方もいるでしょう。
「使っているのを見たことがない」「着ているところを見かけない」そういった不要品を夫に捨ててもらうために効果的な方法について紹介します。
かさばる漫画を片付ける
長編の漫画本をコレクションして、20巻や30巻の漫画が部屋のスペースを占領しているのをみるとイライラする方もいるでしょう。
手元に置いておきたいという場合は、夫専用のスペースかキャビネットや物置に移動してもらいましょう。
しかし、そういったスペースもない場合、漫画はわりといい値段で買い取ってもらえることがあるので、ブックリサイクル等に売るように勧めるのも良い方法です。
また、どうしても残したいのであれば、電子漫画で買いなおす、データ化するという方法もあります。
使う頻度の少ないスポーツ用品について
あまり使わなくなったスポーツ用品やアウトドア用品が部屋のすみでホコリを被っている場合も、妻側からしたら処分したくなるものです。
どうみても「使わないだろう」「要らないだろう」と思っても、まずはやんわりと「これからも使うのか」「もう使わないのか」確認してみましょう。
使わないと言われれば、そのままスムーズに処分することができます。
これからも使うかもしれないという答えであれば、猶予となる期間を決めて使う機会がなかったら処分しても良いという同意を取るのが良いでしょう。
その際、また再開するときに買いなおしてもいいとひと言添えると、夫の心理的抵抗が少なくなるかもしれません。
思い入れのある趣味のもの
夫も妻もお互いの趣味には関心がないかもしれません。
いまも続けてる趣味であれば、多少のものは仕方がないかもしれません。
しかし、すでに終わっている趣味のものをただ保管している場合はスペースが無駄になっている可能性があります。
趣味や関心のあったもので、必要なものがあるかどうか確認するなどの会話から、今あるものが必要か不要か確認してみましょう。
すでに関心が去ったものが家の中にあったなら、処分してもいいものがあるかもしれません。
読んでいない本や雑誌について
普段読んでいるわけじゃなくても気に入っていて、残しておきたい本もあるでしょう。
書籍の場合、すでに電子書籍になっているものは、買いなおすことで解決できます。
雑誌でどうしても残しておきたい記事や特集がある場合などは、スキャンをしたり撮影して画像として保存する方法があります。
データとして保管しておけば、スペースを空けることができつつ、大切なものを残して置けるので便利です。
電子書籍になっていない本については、書籍をスキャンして保存してくれるサービスもありますので、活用すると良いでしょう。
タンスの肥やしになっている服
「2シーズン袖を通していない衣類は一生着ないと考えてよい」といいます。
それには、下記のような理由が挙げられます。
デザインが古い
素材がくたびれている
着ていく場所がない
着る機会がない
サイズが合わなくなっている
「最近着ていないな」「もう着なさそうだな」と思われる服はピックアップして特定の場所に置き、まずはこれからも着るか着ないかを確認してみましょう。
「着る」か「着ない」かがハッキリしない服については、その場で着てみてどうするか判断してもらいましょう。
それが難しい場合には、期間を決めてその間に着てみるように機会を設けます。
すると、大抵これからも着れる服なのか、もう着ない服なのか答えがでるはずです。
期間中、ゴミ袋を用意しておき、着ない服はその中にどんどん入れてもらいましょう。
夫の物をどうにかしたい時にすぐにできる3つの対策
夫の物が多くて困っている時に、すぐに取り組むことができる3つの対策について解説します。
夫専用のスペースにまとめる
売れるものは売って処分する
持っている物を見直し使わないものは捨てていく
夫専用のスペースにまとめる
夫の物を家族の共有スペースには置かず、夫専用の部屋に置いておくのもよいでしょう。
自分専用のスペースとはいえ、大量の物に囲まれるようになれば、片付けたくなるかもしれません。
夫専用のスペースが無い場合は、これを機にキャビネットや物置きなど夫専用のスペースを用意し、そこにすべて置いてもらうようにするのも良いでしょう。
売れるものは売って処分する
夫にとっても不要で売れそうな物なのであれば、「売る」のも選択肢の1つです。
中には、新品だったり状態がよかったりするものがあるかもしれません。
売れるかどうかは分かりませんがリサイクルショップやフリマアプリなどで処分するなら、夫にとっても捨てるより精神的負担やストレスが軽減できるかもしれません。
持っている物を見直し使わないものは捨てていく
保管しているものを見直し、ほとんど使わないならば、思い切って捨てるのも方法の1つです。
夫の良さそうなタイミングを見計らって、荷物を見直す時間をつくってみましょう。
勝手に捨ててしまうのは良くありませんし、怒ってしまうこともあるようなので注意が必要です。
他人と一緒に暮らすということ
夫婦は家族とはいえど他人です。
一緒に暮らすということは、お互いのこだわりや習慣を受け入れたり、すり合わせていく必要があります。
あなたと夫とは全く違うという事
当たり前のことですが、あなたと夫はまったく別の人間です。
自分の思いどおりに相手をコントロールすることはできませんし、どちらか一方の言いなりに暮らすわけにもいきません。
そのような関係は健全な関係とはいえませんし、長続きしないはずです。
片付ける物や大切に思う物に対する価値観や温度感も異なるのだということを受け入れましょう。
自分の考え方を変える
ひとり暮らしではないのですから、自分の考え方を変えていくことも必要です。
「そういう考え方もあるのだな」と「自分の考え方を変える」という視点をもてば、それまでとは違った解決策を思いつくかもしれません。
夫の物が多いとしても、夫の占有スペースなのであれば容認することです。
一緒に暮らすからといって相手の物やスペースまで、きれいにしたいと思ってしまうと自分がストレスを感じることになります。
夫のやり方もある程度受け入れる、捨てるタイミングは任せるなど、柔軟な考え方を持つように心がけましょう。
自分の気持ちを伝える
どんなに仲が良くても、すれ違うことや考えが合わないことはあるでしょう。
そのようなことがあった際には、正直な気持ちを伝えて行動を変えてもらう等、お互いに歩み寄れるようにしてみてください。
大切なのは、相手を責めるのではなく、自分の気持ちを伝えるようにすることです。
人間は誰でも「自分のことを大事にしてほしい」「尊重してほしい」と思っているものです。
そのため、尊厳を傷つけられたと感じると、素直な気持ちで話を聞けなくなります。
相手に期待しない
夫に対してイライラした気持ちが生まれる原因のひとつは「思い描いていること」と「現実」にギャップがあるからです。
夫に対して、自分の要望に応えてくれるのではないかという期待がギャップを生みます。
「やってくれるかも」「わかってくれるかも」「できているかも」などといった期待が叶わなかったとき、裏切られたと感じてしまうのです。
「してくれなかった」と夫に対してイライラが生まれます。
こういったことを避けるためには、とにかく「夫に期待しない」ことです。
最初から夫に何かしてもらうことを望まなければ、ギャップも生まれることはありません。
なにもしていない現実を見ても失望することがなくなります。
また、逆に何か少しでもやってくれていた時には感謝の気持ちが生まれます。
夫に何か期待をしたりせずに相手への期待値のハードルをあらかじめ下げておくことが、イライラを生むこともなく、小さな幸せを感じることができる良い方法だといえます。
心地よい暮らしのために大切なこと
夫の物が多いとイライラすることもあるでしょう。
しかし、お互いが心地よい暮らしをするためには、理解や工夫が必要です。
夫のものを勝手に捨てたことや処分したことがある妻は意外と多いようですが、それは気持ちの良い行いとはいえないでしょう。
限られたスペースをどのように有効活用していくのか、話し合うことが重要です。
夫婦といえど、人それぞれ持ちたい物や量は異なるものなので、一緒に住んでいる大切な人と折り合いをつけて暮らしていけるようにしましょう。