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終活で準備すること9選!進め方や気をつけるポイントを徹底解説

【目次】


人生の終わりを考えて行動する「終活」は、亡くなった後に遺された家族の負担を軽詳しくしたり、遺産相続トラブルを防いだりするほか、自身の老後の不安を解消できるなどのメリットが多くあることから、近年ブームになっています。

ですが、いざ終活を始めようと思っても具体的に何をすべきか分からないという方も多いのではないでしょうか。


そこで本記事では、終活の準備のために必要な項目や進め方を詳しく解説します。

終活はゆっくり時間をかけて行うのが基本なので、自身の体力があるうちから始めるのがおすすめです。

終活を始めようと考えている方は、ぜひこの記事を参考に、手のつけやすい項目から進めていきましょう。


終活とは

終活とは、人生の終わりのための活動を指します。

これまでの人生を振り返って総括をし、最期を迎えるにあたっての様々な準備を生きているうちに行うのです。

終活は「死」に焦点が当たりがちですが、実はそれだけではなく、残りの人生をどのように過ごすのかといった「生きる」ことにも重きをおき、自身の人生を見つめ直すきっかけとなるポジティブな活動だといえます。


終活は何歳から始めるべき?

終活をしたいと思っていても、いつから始めたら良いか分からない方も多いでしょう。

終活をするにあたっては、何歳から始めても問題はありませんが、一般的には、定年を迎え時間に余裕ができた60代から始める方が多いです。

しかし、終活は早いうちから始めると得られるメリットが多くなります。

自身の体力や判断能力がしっかりしている40〜50代頃からやるべきことを理解して様々な準備をしておくと、その後の人生も有意義なものになるでしょう。


終活で必要な準備・やること9選


終活を行うにあたって、どのような準備が必要なのでしょうか。

終活で必要な準備ややっておくと良い項目は以下の9つです。


  • 医療や介護の希望をまとめる

  • 相続税対策をする

  • 遺言書の準備

  • エンディングノートを書く

  • 葬儀やお墓の準備

  • 住まいの見直し

  • 亡くなるまでにやりたいことのリストを作成

  • 身の回りのものを整理する

  • 断捨離の実施


それぞれ詳しく説明していきますので、終活をお考えの方はこちらを参考に、できることから進めていきましょう。


終活準備①医療や介護の希望をまとめる

人生は何があるか分からないもので、思いもよらない事故や病気の進行によって自身の希望が家族に伝えられない状態になる可能性があります。

そのため、医療や介護について自身の考えや希望をじっくりと考えて、それを家族と共有することが重要です。

自身の考えを信頼できる人たちと事前に話し合っておけば、もしもの時に希望を優先してもらえるとともに、家族の負担を減らすことにもつながります。


終活準備②相続税対策をする

遺産が基礎控除額を超える場合には、遺族が相続税を申告・納付しなければならず、遺産が多い場合は遺族の負担が大きくなってしまいます。

そのため、相続税の負担を軽減させるために、あらかじめ相続税対策を行うのがおすすめです。

終活で行うとよい相続税対策の代表的な方法としては以下があります。


  • 生前贈与する

  • 生命保険に加入する

  • 不動産へ資産替えする


ただし、相続税を節税を意識するあまり資産を分散させすぎたり相続人の共有にしたりすると、相続争いのもとになってしまうため、専門家に相談しながらバランスをとって行うようにしましょう。


終活準備③遺言書の準備

自身が亡くなった後の懸念材料としては、遺族の相続トラブルです。

そのため、相続対象となる不動産や資産を所有している方は、自身の判断能力がしっかりとしているうちに遺言書を作成しておくと良いでしょう。

遺言(普通方式遺言)には、以下3つの種類があるので覚えておきましょう。


  • 自筆証書遺言(自筆で作成する遺言)

  • 公正証書遺言(自身の代わりに公証人に作成してもらう遺言)

  • 秘密証書遺言(公証役場において遺言の存在だけを認証し、内容は秘密にしておく)

また、遺言内容は決まっているとしても、財産のリストは定期的に見直し、最新の情報に更新し続ける必要があります。


終活準備④エンディングノートを書く

終活においてエンディングノートは欠かせません。

エンディングノートは、終活で人生を振り返るなかで、自身の考えをまとめ残しておくのを目的とした備忘録です。

自身が残りの人生をより良いものにするとともに、死後の自身の希望や必要な情報が記されているため、遺された家族が様々な手続きを行うのに役立ちます。

エンディングノートに書いておくと良い項目は以下の通りです。


  • 自身の基本情報

  • 遺言書の有無

  • 自身の財産・資産について

  • ペットについて

  • 家族や友人への想い

  • 死後の葬儀について

  • 死後のお墓・埋葬について

  • 老後の医療や介護の希望

  • 自身の親しい人の連絡先

  • ローン・定期購入サービスについて

  • ID・パスワード情報


終活準備⑤葬儀やお墓の準備

生きているうちから自身の葬儀やお墓、埋葬の仕方を考えて準備しておくのも終活のひとつです。

故人が生前に建てるお墓を生前墓といい、自分の希望が反映されるほか、遺族の負担も軽減されることから、昨今の終活ブームで生前墓の需要が高くなっています。

特に、近年ではお墓の後継きがいないなどの問題や宗教上の理由などから「お墓はいらない」と考える人も多いようです。

お墓がいらない場合には、納骨堂に遺骨を納めて永代供養してもらう、合祀墓に入る、海や山に散骨するなどの選択肢があります。


終活準備⑥住まいの見直し


現在住んでいる自宅に今後も住み続けるのか、高齢者施設に移るのか、子どもと同居するのかなど、様々な選択肢があります。

終活では将来の暮らし方について見直し、住み替えやリフォームなどを具体的に考える必要があるでしょう。

有料老人ホームに住もうと考えている場合は、立地や費用相場を調べるなど、早めに行動して計画を立てることも大切です。


終活準備⑦亡くなるまでにやりたいことのリストを作成

若い時は仕事や子育てなどに時間をとられ、なかなか自分のやりたい趣味などに時間を割くことができなかった人も多いでしょう。

終活においては、今後の人生の目標や、やりたいことをリスト化して明確にするのがおすすめです。

リストに書き出した内容を実現するために行動するのが生きがいとなり、自身の明るい将来を想像できるようになるため、ポジティブな気持ちになれるなどのメリットが得られます。


終活準備⑧身の回りのものを整理する

自身の持ち物を整理してすっきりさせる生前整理は、終活準備の重要なポイントとなります。

身の回りの整理をすることで以下のメリットが得られます。

  • 生活を見直してより良い暮らし方ができる

  • 自分が亡くなった後、遺族の遺品整理の負担を軽減できる

遺された家族にとって遺品整理は身体的にも気持ち的にも辛いものがあるため、自身で整理しておけば遺族の手間を減らすことができるほか、自分自身の不安が軽くなり、その後の生活が前向きになれるでしょう。

身の回りの整理は体が動かなくなってからでは難しいため、元気なうちから少しずつ取り組んでいくのがおすすめです。


終活準備⑨断捨離の実施

身の回りの整理をしたら、不要なものを処分する断捨離も重要です。

断捨離を行うと家の中のものがすっきりして、自分が亡くなった時の遺族の負担を減らせるだけでなく、気持ちが一新され前向きになれたり、自身の持ち物を把握することで無駄な買い物をせずに済んだりします。

断捨離が苦手な方や、初心者の方はスムーズに進めるためにも以下の流れで行っていきましょう。

  1. 家の中をエリア分けしてよく使う場所から着手する

  2. 空いているスペースにものを広げる

  3. ものを必要・不要・保留に分類する

  4. 必要なものを収納する

  5. 不要なものを処分する

  6. 保留したものをどうするか考える


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引用:Pollet


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  • おもちゃ(フィギュアやプラモデル、ミニカーなど)

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  • アウトドア

  • スポーツ

  • お酒

  • カメラ

  • 家電

  • ブランド品


終活準備で気をつけるポイント

終活の準備をするうえで注意すべきポイントは以下の4つです。


  • 気持ちや時間に余裕を持って行動する

  • デジタル資産の整理も忘れずに行う

  • 専門家に相談する

  • 終活の情報を家族と共有しておく


それぞれ詳しく見ていきましょう。


気持ちや時間に余裕を持って行動する

終活でやるべきことは多岐にわたり、短期間でできるものではありません。

そのため、短い期間で1度にやりきろうとせず、優先順位をつけてゆっくり時間をかけて行うのがおすすめです。

何から始めたら良いか分からないという方は、まずはエンディングノートから始めると良いでしょう。

市販のエンディングノートは自分がやるべきことを書き出せるようになっており、自分の気持ちも整理できるため、終活が進めやすくなります。


デジタル資産の整理も忘れずに行う

デジタル資産とは、ネット銀行の預貯金やネット証券会社で取引している有価証券や仮想通貨などのインターネット上にある資産を指します。

一般的な資産と違って通帳や印鑑などの現物がないため、デジタル資産の存在を遺族に気づかれない可能性があるのです。

相続人がデジタル資産を見つけられず、相続トラブルに発展したり、途中で存在がわかった場合は遺産分割協議をやり直す必要があったりするため、あらかじめデジタル資産を整理し、相続させる場合は遺族が把握できるようにしておかなければなりません。


専門家に相談する

全て1人で行おうとするとなかなか思うように進まないほか、自身が亡くなった後に様々なトラブルを引き起こしてしまう恐れがあるため、必要に応じて専門家に相談しながら進めるのがおすすめです。

終活で活用すると良い専門家は以下があります。

  • 司法書士・弁護士・・・相続トラブル対策や認知症対策について

  • 税理士・・・相続税対策について

  • ファイナンシャルプランナー・・・老後資金の計画について

  • 介護施設紹介サービス・・・介護施設の相談について

特に、相続税対策や遺言書の作成に関しては自分では解決できない問題も生じてくると思いますので、相続に詳しい税理士や司法書士などに相談するのを検討しましょう。


終活の情報を家族と共有しておく

せっかく終活で葬儀やお墓の希望を決めたり、遺言書やエンディングノートを作成していたりしても、家族に見つけてもらえなければ用意した意味がなくなってしまいます。

そのため、自身の死後の希望や終活内容に関しては、こまめに家族と共有しておくのが望ましいです。

また、自分の希望を伝えることも大切ですが、あまりに自分勝手だとかえって周りに迷惑がかかる恐れがあるため、家族や親族などの意見も聞いておくと良いでしょう。


終活でやるべきことをチェックして取り組もう

終活の準備で必要な項目は以下の通りです。


  • 医療や介護の希望をまとめる

  • 相続税対策をする

  • 遺言書の準備

  • エンディングノートを書く

  • 葬儀やお墓の準備

  • 住まいの見直し

  • 亡くなるまでにやりたいことのリストを作成

  • 身の回りのものを整理する

  • 断捨離の実施


終活をしっかりやりきろうとすると時間も体力も必要になります。

そのため、気になる方は手のつけやすい項目から少しずつ進めていきましょう。

葬儀やお墓、遺言書の作成など、自分の死後の考えがまとまらず手をつけられない方でも、身の回りの整理や断捨離はすぐに始められます。

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