【目次】
遺品が捨てられない理由について知りたいと悩んでいませんか?
この記事では「遺品が捨てられない理由」について紹介します。
他にも「遺品を捨てるメリット」や「遺品を捨てる際のポイント」についても解説していきます。
ぜひこの記事を参考にして、遺品を捨てるのに役立ててください。
遺品が捨てられない理由
遺品が捨てられない理由については、主に以下があります。
心の整理ができていない
時間が確保できない
物が多すぎる
処分方法がわからない
それぞれの理由について解説していきます。
心の整理ができていない
遺品が捨てられない理由として、心の整理ができていないケースが多く見られます。
実際に、家族が亡くなって心の整理がつかない状態で、遺品整理に手を付けるのは非常に難しいものです。
特に、事故や病気で急に亡くなった場合、故人の死を受け入れること自体が簡単ではありません。
このように、心の整理ができずに、遺品に向き合うことが難しいことが、遺品を処分できない理由の一つとなります。
時間が確保できない
遺品を捨てられない理由の一つとして、時間の確保が難しいことが挙げられます。
忙しい仕事や子育てに追われていると、遺品整理にかける時間を見つけるのが難しいです。
また、故人の住まいが遠方にある場合、遺品整理に必要な時間を確保するのは一層難しくなります。
他にも、遺品整理に多くの時間とエネルギーが必要になるので、忙しい日常生活の中でそれを捻出するのが難しいことが原因といえます。
物が多すぎる
遺品の量が多すぎることも、遺品を捨てられない原因の一つといえます。
実際に、残された遺品が多くあると、それらを一つずつ仕分けるのは非常に骨の折れる作業になります。
例えば、日常的に使用していた家電製品や日用品、衣類などが挙げられます。
このように、遺品すべてを整理するには多くの時間と労力が必要になり、整理に手をつけられずに作業が進まないケースも少なくありません。
処分方法がわからない
遺品の処分方法がわからないことによって、遺品を捨てる際の大きな障害になってしまい、結果的に遺品を捨てることできなくなってしまう原因となります。
例えば、故人にとっては価値があるが、他の人には理解されない骨董品や美術品も、処分に困るケースが多いです。
また、以下のような物は法的な規定や地域のルールに従う必要があるので、処分に迷いや不安が生じやすいです。
故人の個人情報や貴重品が含まれる物
故人の遺言や相続に関する物
故人の生前契約や会員登録に関する物
上記のように、処分方法がわからない場合には、専門家やその道に詳しい人に相談して、適切に判断することをおすすめします。
遺品を捨てるメリット
遺品を捨てるメリットについては、以下があります。
心を整理するのにつながる
ストレスが減る
保管スペースが確保できる
カビやほこりの発生を防げる
それぞれのメリットについて解説していきます。
心を整理するのにつながる
遺品を捨てることによって、故人の死を受け入れる一歩を踏み出すことができ、心の整理につながるメリットが挙げられます。
遺品を整理して適切に処分することが、故人を偲びながら前に進むための第一歩となります。
実際に、遺品を手放さずにいると、過去に囚われ続けたり、自分の心が前に進むのを妨げてしまう原因となってしまうのも事実です。
悲しみが癒えないまま無理に進める必要はありませんが、遺品を手放すことに抵抗がある場合でも、自分の心の整理のために始めてみることをおすすめします。
ストレスが減る
遺品を捨てることによって、ストレスを減らすことにもつながります。
遺品を手放すことに罪悪感を抱いたまま過ごしていると、「いつ捨てようか」などと考えてしまい精神的な負担が増えてしまいます。
早い段階で遺品を整理し処分することで、そのようなストレスから解放することができます。
捨てることに抵抗を感じる場合は、先に供養をしてからの処分がおすすめです。
保管スペースが確保できる
故人の遺品を手放すことで、貴重な保管スペースを確保できるメリットが挙げられます。
逆に、遺品を長期間保管し続けてしまうと、住居のスペースが狭くなったり、整理や掃除が煩雑になってしまうなどのデメリットが挙げられます。
このように、保管スペースの確保ができずに、自分の生活空間や趣味のスペースを狭めてしまわないように、故人の遺品を整理して手放すようにしましょう。
カビやほこりの発生を防げる
遺品を捨てることで、カビやほこりの発生を防ぐことができ、健康や衛生環境を保つことが可能です。
実際に、遺品をそのままにしておくと、湿気や埃の影響でカビやホコリが発生しやすくなり、健康や環境に悪影響を及ぼすのはもちろん、遺品自体の価値が下がってしまうリスクもあります。
また、アレルギーや喘息といった症状を引き起こしたり、害虫の発生や不快な臭いが生じることも考えられます。
このように、遺品を適切に処分することは、健康や衛生環境を保つために重要といえます。
遺品を捨てる際のポイント
遺品を捨てる際のポイントについては、以下があります。
無理に捨てようとしない
一人で抱え込まない
形見分けや供養をする
それぞれのポイントについて解説していきます。
無理に捨てようとしない
遺品を捨てる際のポイントとして、時間や場所に余裕があるなら遺品を無理に捨てようとしないようにしましょう。
じっくりと遺品に向き合いながら、自分の心を整えて、環境や状況に応じて、無理をせず少しずつ整理を進めていくことを心がけましょう。
万が一、罪悪感が残るなら、すぐに処分するのではなく、しばらく保管しておくという選択肢もあります。
遺品に対してじっくりと向き合い、自分の気持ちを整理する時間も含めることが、遺品を捨てる際の大切なポイントといえます。
一人で抱え込まない
遺品をすべてを一人で片付けるのは、体力的にも精神的にも負担が大きいため、遺品を整理する際には、家族や親族と協力しておこなうことをおすすめします。
親族と一緒に取り組むことで、家族全員で話し合いながら遺品を整理でき、相続に関するトラブルを防ぐことにもつながります。
頼れる親戚が少ない場合や、手助けが必要な場合には、遺品整理の専門業者に依頼するのもおすすめです。
専門業者に相談しながら進めることで、スムーズに整理を進めることができます。
形見分けや供養をする
遺品を処分することは、多くの人にとって心の負担が大きい行為となってしまうので、形見分けや供養をする方法もあります。
形見分けは、自分では持ちきれない遺品を、故人の友人や親戚に分け与えることで、故人の思い出を多くの人々と共有できます。
また、遺品を供養することで、処分する際の心理的な抵抗を軽減することが可能です。
仏具やぬいぐるみなどをまとめて供養してくれるサービスもあるので、利用を検討してみることをおすすめします。
遺品で捨ててはダメなもの
遺品で捨ててはダメなものについては、以下が挙げられます。
遺品で捨ててはダメなもの | 内容 |
遺言書 | 遺言書は遺産相続に関わる重要な書類ですので、捨てずに保管しましょう。また、遺言書が見つかった場合は、勝手に開封せず、「検認」手続きをおこなう必要があります。 |
現金 | 故人が家の中に現金を隠している場合があります。遺品整理の際に見落とすと捨ててしまう可能性があるので、家財や衣服のポケットを注意深く確認しましょう。 |
通帳 | 通帳は相続手続きに必要となるため、捨てずに取っておきましょう。誤って処分すると手続きに支障が出る可能性があります。 |
印鑑 | 実印や銀行印は、死後の手続きに欠かせない重要な物です。印鑑がないと手続きが進まなくなることもあるため、大切に保管しましょう。 |
デジタル遺品 | パソコンやスマートフォン内のデータも遺品に含まれます。これらにはネットバンクや暗号資産に関する情報が含まれることがあるため、処分せずに保管しましょう。 |
身分証明書 | 運転免許証や保険証、パスポートなどの身分証明書は各機関に返却する必要があります。捨てずに全て取っておき、適切に返却手続きを行いましょう。 |
鍵 | 家、自動車、自転車などの鍵は全て保管しておきましょう。賃貸物件の場合、退去時に鍵を返却する必要があり、自動車や自転車を売却する際にも鍵が必要です。鍵を捨てると後々トラブルになってしまうリスクがあります。 |
売却できるもの | 遺品の中には高値で売却できるものが含まれている場合があります。美術品や骨董品などは価値があるかもしれないので、専門業者に相談してから処分を検討しましょう。 |
返却すべきもの | 故人がレンタルした物品などは、返却が必要です。レンタル品と思われるものは捨てずに保管し、親族がレンタル元に返却するようにしましょう。 |
上記のものを誤って処分すると後々問題になる可能性があるので、注意して慎重に作業を進めることが大切です。
遺品を捨てられない時の対処法
遺品を捨てられない時の対処法を把握しておくことで、遺品が捨てられる残ってしまうリスクを減らすことにもつながります。
具体的に、遺品を捨てられない時の対処法については、以下があります。
感情を吐き出す
時間を置く
処分しやすい物から手を付ける
業者に依頼する
それぞれの対処法について解説していきます。
感情を吐き出す
遺品を手放すことが難しい時には、心の中の感情を吐き出すことが有効です。
実際に、感情を内に秘めたままでは、心に負担がかかり、遺品を処分する心理的な障壁がさらに高くなってしまうのも事実です。
例えば、悲しみや喪失感を言葉にして紙に書き出したり、怒りや不満を友人やカウンセラーに話すなどが挙げられます。
また、泣いたり叫んだりして感情を自然に表出させることで、気持ちをすっきりさせることにもつながります。
このように、遺品を処分する際には、心の中に溜まった感情を吐き出すことで心の整理がしやすくなり、遺品を捨てることが容易になる効果が期待できます。
時間を置く
遺品を処分するのが難しい場合、時間が解決してくれることがあります。
時が経つにつれて、悲しみや喪失感が和らぎ、物への執着が薄れていき、その物に対する感情も変わることにつながります。
また、遺品を処分できない主な理由は、心の整理がまだついていないケースが多くみられるのも事実です。
時間の経過に任せる方法は、自分のペースで慎重に取り組むことができ、心の整理が進む有効な手段といえます。
処分しやすい物から手を付ける
遺品を捨てるのが難しいと感じる場合は、まずは比較的処分しやすい物から手を付けてみることをおすすめします。
具体的に処分しやすい物として、以下が挙げられます。
新聞
雑誌
食品
日用品
趣味用品
未開封
古い家具
壊れた物
上記の物は、思い出が少ないため比較的簡単に手放すことができます。
まずは、処分しやすい物から始めることで、心の負担を軽減しながら遺品の処分を進めることにつながります。
業者に依頼する
遺品を捨てられない時の対処法として、業者に依頼する方法もあります。
専門業者に依頼することによって、
遺族の気持ちに配慮しつつ、迅速かつ丁寧に作業をおこなってくれるので、心身の負担を軽減することにもつながります。
また、遺品整理に関連する法律や手続きについてもサポートしてくれるので、安心して任せることができます。
さらに、遺品整理と同時に遺品供養も依頼することも可能です。
専門業者を選ぶ際には、2社以上から見積りをとったり、口コミや評判を参考にしながら選ぶのをおすすめします。
これから、遺品を処分しようと検討している方は、専門業者に依頼することも検討しましょう。
気持ちの整理をして遺品を捨てよう!
今回は、遺品が捨てられない理由や遺品を捨てるメリットを紹介しました。
遺品が捨てられない理由については、以下があります。
心の整理ができていない
時間が確保できない
物が多すぎる
処分方法がわからない
また、遺品を捨てる際のポイントを把握しておくことによって、スムーズに遺品を処分したり、トラブルを未然に防ぐことにもつながります。
ぜひこの記事を参考にして、遺品の処分を進めてみてください。